行政書士としてサポートできることとは
2023/12/30
行政書士の英訳を検索するとAdministrative Scrivener=行政上の代書人と出てきます。昭和初期に書かれた上方落語に「代書屋」というのがあります。字が書けない人のために代わりに履歴書などを代書する代書屋にやってくる厄介な客のやり取りを面白おかしく描いている滑稽話ですが、面白い話なので、簡単に紹介します。
前半は、字を書けない客が履歴書を書いてくれと言ってきます。成年月日、家族、学歴、職歴などを尋ねますが、どうも要領を得ません。代書屋は、経験と知見から履歴書の体をなすよううまく書き込んでゆきます。最後に名前だけは自署しないといけないからと代書屋が言うと書けないと客、そこで自署不能につき代書と書いて押印してもらいます。次にやってきたのは、六十がらみの老人で結納の受け取りを毛筆で頼むとのこと、代書屋が自筆で書いた看板をみて字がゆがんでいるだの難癖をつけて帰ってしまう。その次にきたのは渡航証明を頼みに来た外国人、なかなか話がかみ合わないがよく聞くと戸籍証明がめちゃくちゃで再作成は料金がかかると聞いて高いと帰ってしまい、仕事にならない。最後にやってきたのは、十二、三の丁稚で、先ほどの老人の使いで迷惑料を受け取ってくれとのこと。老人は今でいう脳卒中で、欠けなくなったが有名な書家だという。受け取りに署名と押印をというので書こうとすると、書家の奉公人だけあって時の心棒がゆがんでいるだのと注文をつけます。降参して代書させると、見事な字で判を押そうとみるとそこには、自署不能につき代書という落ちで噺は終わります。
落ちはともかく、行政書士の苦労を体現しているような話です。
この代書屋が発展してゆき、行政に関する書類などを代行して作成する士業として行政書士は発展していきます。この経緯が英訳のベースになっているのだと思います。
デジタル化も進み、業務も多様化していますので、冒頭の英訳では収まらないかと思われます。正確に英訳するとCertified Administrative Procedures Legal Specialist=公認の行政上の手続きの法律に関する専門家、少し長いですが、これが現状を表していると思います。
行政に申請する様々な許認可や届を代行して行うことが公に認められています。さらに法律の関する専門家として、権利義務に関する書類=契約書や法人の定款、遺言書などの作成をサポートすることができます。私も、日々研鑽を重ね、情報をアップデートし、多くの業務を扱えるよう精進しております。
書家の先生にお応えできるような字は書けないかもしれませんが・・・
「行政書士山野伊紀事務所」の取り扱い業務を改めて紹介します。
相続手続きサポート
遺言作成サポート
成年後見業務
農地転用許可申請サポート
食品営業許可申請サポート
風俗営業許可申請サポート
建設業許可申請サポート
運送業許可申請サポート
産業廃棄物処理業許可申請サポート
契約書作成およびリーガルチェック
内容証明作成サポート
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